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売上が上がる会社と上がらない会社の違い

売上が上がる会社と上がらない会社の違い

リフォーム業界において、なぜある会社は安定した売上を上げて成長し続けているのに対し、ある会社は伸び悩んでいるのでしょうか。その答えは、意外にもシンプルです。

本記事では、売上が上がる会社と上がらない会社の決定的な違いを解説し、リフォーム業界で成功するための具体的な方法をお伝えします。

 

売上が上がる会社と上がらない会社の違い

結論、売上が上がる会社と上がらない会社の違いは、「販促活動を積極的に行っているかどうか」です。

 

販促活動を行わなければ、新規顧客の獲得や既存顧客の維持、そしてブランド認知度の向上は見込めません。

多くの経営者は「良い仕事をすれば、自然と顧客は集まる」と考えがちです。確かに、品質の高い施工は重要です。しかし、どんなに優れた技術を持っていても、それを知ってもらう機会がなければ、新たな顧客獲得につながりません。

販促活動は、あなたの会社と潜在顧客を結ぶ架け橋です。積極的な販促活動により、以下のような効果が期待できます。

  • 新規顧客の獲得
  • リピート率の向上
  • 顧客単価の上昇
  • ブランドイメージの構築
  • 競合他社との差別化

つまり、販促活動は単なるコストではなく、将来の売上を生み出すための投資なのです。

 

売上が上がる会社の特徴

売上が好調な会社には、共通する特徴があります。それは、販促活動に対する姿勢です。売上が上がる会社は、販促活動を経営の核心部分と位置付け、継続的に取り組んでいます。

【売上が上がる会社の特徴】

①販促活動の量が多い

成功している会社は、さまざまな販促ルートを活用し、頻繁に活動を行っています。例えば、定期的なチラシ配布、SNSでの情報発信、地域イベントへの参加など、複数の方法を組み合わせて展開しています。

②質の向上に注力

単に量を増やすだけでなく、各活動の効果を分析し、つねに改善を図っています。顧客のフィードバックを積極的に集め、それを次の戦略に活かしています。

③営業スキルの向上

頻繁な販促活動は、自然と営業スキルの向上につながります。顧客とのコミュニケーション機会が増えることで、ニーズの把握や提案力が磨かれていきます。

④好循環ができる

これらの要素が相互に作用し、好循環を生み出します。販促活動の増加 → 顧客接点の増加 → 営業スキルの向上 → 成約率の上昇 → さらなる販促活動の実施、というサイクルが形成されるのです。

結果として、安定した顧客基盤を築き、持続的な成長を実現しています。

 

販促活動を行わない会社の実態

一方で、販促活動に消極的な会社も少なくありません。その主な理由として、以下のようなものが挙げられます。

①時間不足

多くの会社が日々の業務に追われ、販促活動に充てる時間がないと感じています。特に小規模な会社では、経営者自身が現場作業に携わることも多く、販促活動までは手が回らないというケースが見られます。

②効果への疑問

販促活動の効果はすぐに現れないため、その重要性を過小評価している会社もあります。「お金と時間の無駄ではないか」という懸念から、積極的な活動を避けてしまうのです。

③知識やスキルの不足

効果的な販促活動の方法がわからない、あるいは苦手意識があるため、避けてしまう会社も存在します。特に、デジタルマーケティングなどの新しい手法に対して、抵抗感を持つ経営者は少なくありません。

④資金の制約

販促活動にはある程度の投資が必要です。資金的な余裕がないと考え、活動を控えてしまう会社も見られます。

これらの理由により販促活動を怠ると、新規顧客の獲得が困難になり、結果として売上の伸び悩みにつながってしまいます。

 

効果的な販促活動の方法

効果的な販促活動を展開するためには、3つの側面からアプローチすることが重要です。それぞれの具体的な方法を見ていきましょう。

 

【インターネットを活用した宣伝 】

①Webサイトの最適化

SEO対策を施し、検索エンジンでの上位表示を目指します。施工事例や顧客の声をたくさん掲載し、信頼性を高めます。 

②MEO対策とSNSの補助的活用

リフォーム業界では、地域に根ざしたビジネスが中心となるため、MEO(Map Engine Optimization)対策が重要です。Googleマップでの上位表示を目指すことで、地域の顧客に直接アピールできます。

余裕があれば、MEO対策と合わせて、SNS(Instagram、X、Facebook、YouTubeなど)も活用することで、ブランドイメージの向上や顧客との関係構築に役立ちます。

MEO対策の重要性と具体的な方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

→リフォーム店が今すぐ取り掛かるべきMEO対策とは

 

③リスティング広告

Google広告などを利用し、リフォームを検討中の顧客にピンポイントでアプローチします。

 

【オフラインでの宣伝】

①チラシのポスティング

地域を絞ってチラシ配布を行います。季節やターゲット層に合わせた内容が重要です。

②地域イベントへの参加: 地元の祭りやイベントに出店し、直接顧客と交流する機会を作ります。

③野点看板やのぼりの設置

工事現場や会社周辺に看板を設置し、視覚的な認知度を高めます。

 

【顧客との関係づくり】

①アフターフォロー

工事完了後も定期的に連絡を取り、満足度を確認します。これにより、追加工事やリピート受注につながります。

②顧客紹介プログラム

既存顧客からの紹介に対して特典を用意し、口コミによる新規顧客獲得を促進します。

③ニュースレターの発行

定期的にメールマガジンを配信し、お役立ち情報や最新のリフォームトレンドを紹介します。

 

以下の記事では、集客について詳しく解説しています。

→建築職人が独立して売上を上げるためにまずやるべきこととは

 

限られたリソースを最大限に活用するためには、すべての活動を一度に始めるのではなく、1つずつ始めることが大切です。まずは自社のターゲット顧客を分析し、彼らに最も効果的に届くツールを1つ選びましょう。1つずつ確実に成果を出していく姿勢が、長期的な成功につながります。

 

販促活動のための時間確保術

販促活動の重要性は理解できても、実際に時間を確保するのは簡単ではありません。しかし、以下のような工夫により、時間を作り出すことは可能です。

①朝活の実践

毎朝1時間早く起きて、販促活動の計画を立てる時間と、実行に移す時間を確保します。静かな朝の時間は、アイデアが湧きやすく効率的です。

②タスクの優先順位付け

日々の業務を見直し、重要度と緊急度で分類した表を作成します。販促活動を「重要だが緊急ではない」タスクとして位置づけ、優先的に時間を割り当てます。

③時間のブロック化

1日の中で、販促活動専用の時間帯を設定します。例えば、毎日15時から16時までを販促タイムとし、この時間は他の業務を入れないようにします。スマホもフライトモードにして、電話も通じない設定にしておくと、集中できるため効果的です。

④デジタルツールの活用

スケジュール管理アプリやタスク管理ツールを使い、効率的に時間を管理します。また、SNS投稿の自動化ツールなども活用し、作業時間を短縮します。

⑤定期的な業務の棚卸し

月に一度、すべての業務を見直し、不要な作業や効率化できる部分がないか検討します。

これらの方法を実践し、まずは1日30分でも販促活動の時間を確保することから始めましょう。小さな積み重ねが、大きな成果につながります。

 

販促活動の効果測定

販促活動の効果を知るためには、定期的に結果を確認することが大切です。これにより、どの方法が効果的で、どの部分を改善すべきかがわかります。

まずは、お客様からの問い合わせ数を数え、どの方法で知ってもらえたかを記録しましょう。例えば、チラシを見て電話してきた人、ホームページから連絡してきた人などです。

次に、各集客方法について以下の点を確認します。

  • 成約率:問い合わせしてくれた人のうち、実際に工事を頼んでくれた人の割合を計算する
  • 平均工事単価:成約した案件の平均的な工事金額を算出する
  • 顧客獲得コスト:新しいお客様1人を獲得するのにかかった費用を計算。宣伝にかけたお金を新しいお客様の数で割る。

これらの情報を集客方法ごとに比較することで、より深い分析ができます。

例えば、ホームページからの問い合わせは多いけれど成約率が低く、工事単価も低いという場合があります。このような場合、ホームページの内容や訴求方法を見直し、より質の高い問い合わせを獲得できるよう改善することが可能です。

 

以前工事を頼んでくれたお客様が、再び依頼してくれる割合も大切です。これは、お客様がどれだけ満足しているかを示す目安になります。

最後に、会社のホームページについても、何人の人が見に来てくれたか、どのくらいの時間見てくれたかなどを調べてみましょう。

これらの情報を定期的に確認し、うまくいっている部分は続け、改善が必要な部分は変更していくことで、より効果的な宣伝活動ができるようになります。

一方、自分の時間が取れない、分析に自信がないという方もいるでしょう。そんな方は、ビジネスの成長を早めるためにも、外注やコンサルタントなどのプロを雇うという選択肢も考えてみてください。

確かに費用はかかりますが、長期的に見れば自社の成長を加速させ、結果として投資以上の見返りを得られる可能性があります。自社の状況と目標をよく考え、検討してみましょう。

おわりに

リフォーム業界において、売上が上がる会社と上がらない会社の決定的な違いは、販促活動への取り組み姿勢にあります。

成功している会社は、販促活動を経営の核心に据え、継続的に実施しています。効果的な販促活動には、インターネットを活用した宣伝、対面での直接的な宣伝、そして顧客との関係づくりの3つのアプローチが重要です。

しかし、多くの会社が時間不足や効果への疑問、知識不足などの理由で販促活動を怠っています。これを克服するためには、朝活や時間のブロック化など、工夫して時間を確保することが大切です。また、効果測定を定期的に行い、PDCAサイクルを回すことで、より効果的な販促活動が可能になります。

売上向上を目指すなら、まずは小さな一歩から始めることが重要です。日々の業務に追われがちですが、販促活動に時間を割くことで、新規顧客の獲得やブランド力の向上につながり、長期的な成長が期待できます。継続的な努力と改善が、リフォーム業界での成功の鍵となるのです。

 

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