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リフォームの営業で必要な能力とは

「営業ではついつい話し過ぎてしまう」
「なかなか契約が取れない」

リフォーム営業をしている方の中には、このようにお悩みの方も多いのではないでしょうか。

「話し上手になれば契約が取れるようになるのでは?」と考えたこともあるかもしれません。しかし、実際はそうではありません。

本記事では、リフォーム営業で本当に必要とされるスキルは何なのかを解説します。お客様の心をつかむためには、ヒアリング力を磨くことが不可欠です。記事を読み進めていただくことでヒアリング力の重要性を理解し、それを高めるための具体的な方法が学べます。ぜひ、リフォーム営業の成功へと導く手がかりを掴んでください。

 

リフォーム営業で契約を取るために重要なこととは?

リフォーム営業で契約を獲得するために、営業マンに求められるのは話し上手なことではありません。もちろん、商品知識やメーカーの違いなどを説明できることは重要ですが、それ以上に大切なのはお客様の要望や課題をしっかりとヒアリングする力です。

売れない営業マンは、一方的に話すことに力を入れてしまいがちですが、本当に必要なのはお客様の声に耳を傾け、ニーズを的確に捉えることです。ヒアリング力こそが、リフォーム営業で契約を取るための鍵といえるでしょう。

ここでは、リフォーム営業でなぜヒアリング力が重要なのか解説していきます。

リフォーム営業に必要な能力は「話し上手」ではない

リフォーム営業において、話し上手であることは必ずしも重要ではありません。むしろ、お客様に誠実さや熱心さを感じてもらうことが大切です。リフォームは高額な買い物であり、お客様は信頼できる営業担当者に任せたいと考えています。押し売りをするのではなく、まずは信頼感を与えられるよう努めましょう。

具体的には、お客様の話に耳を傾け、要望や不安に共感することから始めます。一方的に商品の説明をするのではなく、お客様の状況をしっかり把握することが重要です。お客様の話を十分に聞かなければ、ニーズに合わない的外れな提案をしてしまう可能性があります。また、メリットだけでなくデメリットも正直に伝えることで、信頼関係を築くことができます。

また営業担当者の人柄や誠実さが、お客様の決断に大きな影響を与えます。話し上手になろうとするのではなくお客様に寄り添い、真摯に対応することが重要です。

信頼感を与えられる営業スタイルを確立することで、お客様との良好な関係を築き、契約につなげることができます。話し上手ではなく、誠実で熱心な姿勢がリフォーム営業に必要な能力だといえるでしょう。

商品知識も重要だが概要説明ができれば十分

商品知識は営業にとって重要ですが、過剰な説明は逆効果になることがあります。現代はインターネットが発達し、お客様自身である程度の情報を得ている場合が多いためです。求められているのは、お客様の要望を叶えられるかどうかという結果であり、知識自慢は避けるべきでしょう。

もちろん、商品の特徴や利点を理解していることは必要です。しかし詳細な説明よりも、お客様のニーズに合わせた概要説明ができれば十分と言えます。

お客様がどのような業者を選びたいのかをヒアリングしましょう。例えば、安さを求めているお客様に品質を訴求しても、また品質を重視しているお客様に安さをアピールしても意味がありません。お客様の話を丁寧に聞くことで、そのお客様にとって最適な自社の強みを的確にアピールできます。

商品知識を深めることは大切ですが、それを武器にするのではなく、お客様の要望を叶えるための手段と捉えることが重要です。概要説明ができ、お客様のニーズに合わせた提案ができれば、十分な商品知識があるといえます。

売れない営業マンの特徴は「必死に話そうとする」こと

売れない営業マンの特徴は、お客様の話を聞かずに一方的に説明しようとすることです。これは、恋愛でモテない男性が自分の自慢話ばかりするのと同じです。お客様が求めているのは、自分の要望や不満を解決してくれる会社かどうかを判断することであり、営業担当者の知識ではありません。

必死に話そうとする営業マンは、お客様の反応を見ずに一方的に説明を続けがちです。しかし、お客様は自分の事情を理解してもらいたいと考えています。要望や不安に耳を傾けず、営業トークを繰り返すだけでは信頼関係を築くことはできません。

また、必死に話そうとする営業マンは、お客様の質問に的確に答えられないことがあります。自分が話すことに夢中で、お客様が本当に聞きたいことを理解できずニーズを把握できていないためです。結果としてお客様の満足度は低下し、契約に結びつきにくくなります。

売れる営業マンはお客様の話に耳を傾け、要望や不安を汲み取ることを重視します。その上で、お客様のニーズに合わせた提案を行い、質問にも的確に答えられるよう準備しておきます。必死に話すのではなく、お客様との対話を大切にする姿勢を大切にしているのです。

お客様の満足度を高め契約につなげるためには、話し方を改善する必要があります。一方的な説明ではなく、お客様の話に耳を傾け、要望に寄り添った提案をしましょう。

リフォーム営業で必要な能力は「ヒアリング力」

リフォーム営業で最も重要なのは、お客様の要望や不満をしっかりとヒアリングする力です。ヒアリングに時間を割き、お客様が満足できる条件を把握することが契約につながります。

具体的には、以下の3つの質問を活用してみてください。

  1. 現在のご自宅で不満に感じている部分はありますか?
  2. 快適にするために考えている要望はありますか?
  3. リフォーム業者を選ぶ際に、どのような点を重視されていますか?
  4. これ以上かかったら絶対無理だと思う予算は?

1つ目の質問では、お客様が抱えている不満を引き出します。リフォームによって解消したい問題点を明確にすることで、的確な提案につなげられます。

2つ目の質問では、お客様が理想とする住まいのイメージを把握します。単に不満を解消するだけでなく、快適性を高めるための要望を引き出すことが重要です。

3つ目の質問では、お客様がリフォーム業者に対して抱いている不安や期待をヒアリングします。品質、価格、アフターサービスなど、お客様が重視する点を把握することで、自社の強みを効果的にアピールできます。

4つ目の質問では、お客様の予算感を確認します。予算を超えた提案では契約に結びつきにくいため、上限を把握しておく必要があります。ただし、予算を直接尋ねるのではなく、「これ以上かかったら絶対無理」という金額を聞くことで、心理的な抵抗を軽減できます。

これらの質問を通じて得た情報をもとに、お客様に最適な提案を行いましょう。ヒアリング力を高めることでお客様の満足度を高め、契約につなげることができます。

 

お客様の本当のニーズを引き出すヒアリング力とは?

お客様の本当のニーズを引き出すためには、優れたヒアリング力が不可欠です。ヒアリング力とは、単にお客様の話を聞くだけでなく、質問や反応を通じてお客様の気持ちを理解し、信頼関係を築くことができる能力のことです。リフォーム営業において、ヒアリング力は契約を取るための重要なスキルといえます。

ここでは、ヒアリング力とはどのようなものなのか解説していきます。

お客様の要望や困りごとを深掘りするための質問力

お客様の要望や困りごとを深掘りするためには、質問力が重要です。質問力とは、お客様の潜在的なニーズや課題を引き出すために、適切な問いかけをする能力のことです。リフォーム営業においては、お客様の要望を正確に理解し、最適な提案をするために質問力が求められます。

質問力を高めるためには、以下のようなポイントに注意しましょう。

  1. お客様に関する情報を事前に収集し、その内容に疑問を持つ
  2. whyとwhatを使って質問をする
  3. 質問の目的や意図を明確にし、お客様が答えやすい質問をする
  4. 質問のタイミングや順序に気を付け、会話の流れを誘導する

効果的な質問の仕方として、「Why(なぜ)」と「What(何)」を使って、具体と抽象を行き来する方法があります。

例えば

  1. 「なぜリフォームをお考えになったのですか?」(Why:抽象的な理由を探る)
  2. 「具体的に、どのような点を改善したいとお考えですか?」(What:具体的な要望を聞く)
  3. 「その改善によって、どのような生活の変化を期待されていますか?」(Why:より深い理由を探る)
  4. 「その変化を実現するために、他にどのような改善点をお考えですか?」(What:さらなる具体的なニーズを探る)

このように、抽象的な質問と具体的な質問を交互に使うことで、お客様の表面的な要望だけでなく、潜在的なニーズまで深掘りできます。また、お客様自身も気づいていなかったニーズを引き出すこともできるでしょう。

質問力を駆使して、お客様の本質的な課題を明らかにすることがリフォーム営業の成功につながります。お客様の潜在的な課題や悩みを引き出し、最適なソリューションを提案できるよう、質問力を磨いていきましょう。

質問力を駆使して、お客様の本質的な課題を明らかにすることがリフォーム営業の成功につながります。お客様の潜在的な課題や悩みを引き出し、最適なソリューションを提案できるよう、質問力を磨いていきましょう。

リフォームへの不安や懸念点を汲み取る傾聴力

リフォームは、お客様にとって大きな決断を伴う高額な買い物です。そのため、リフォームに対する不安や懸念を抱えているお客様も少なくありません。リフォーム営業においては、お客様の不安や懸念点を汲み取る傾聴力が重要となります。

傾聴力とは、お客様の話に耳を傾け、その考えや感情を理解しようとする能力のことです。傾聴力が高い営業マンはお客様の目を見ながら話を聞き、適度に相槌や表情で反応を示します。また分からない点を確認したり、要点を要約したりして、お客様の話を理解していることを伝えます。

傾聴力を高めることでお客様の本音やニーズを引き出せたり、信頼関係を築けたりするメリットがあります。普段の会話でお客様の話しやすさを考え、聞き役に徹することを意識しましょう。

ヒアリングでラポール形成する

リフォーム営業において、お客様との信頼関係を築くことも非常に重要です。信頼関係があってこそ、お客様は安心してリフォームを任せられると感じるからです。そのために、ヒアリングの場でラポール(信頼関係)を形成することが求められます。

ラポールを形成するためには、お客様に共感し、親近感を持ってもらうことが大切です。そのためには、以下のようなスキルを身につける必要があります。

  1. 共感スキル:お客様の感情に寄り添い、同じ気持ちを感じる
  2. シンパシースキル:お客様の感情を理解し、思いやりを示す
  3. コンパッションスキル:お客様の感情をわかろうと努力する

例えば、お客様が「子供が小さいので、リフォーム工事中の安全性が心配です」と話した場合、「お子様のことを考えると、工事中の安全対策は重要ですよね」と共感を示すことで、お客様は自分の気持ちを理解してもらえたと感じるでしょう。

またヒアリングの際はお客様の話に耳を傾け、適切なフィードバックを返すことも重要です。お客様の話をよく聞き、要点を整理して伝え返すことで、お客様は自分の考えや要望が正確に理解されたと感じ、信頼感を抱きます。

リフォーム営業は、お客様との信頼関係なくして成り立ちません。ヒアリングの場で共感や思いやりを示し、お客様の話に耳を傾けることで信頼関係を築いていきましょう。

 

ヒアリングをもとにしたお客様目線の提案が契約につながる

お客様のニーズや課題をヒアリングで明らかにしても、それだけでは契約獲得には直結しません。大切なのはお客様の視点に立ち、ヒアリングで得た情報をもとに最適なリフォームプランを提案することです。お客様が抱える問題を解決し、理想の住まいを実現するためのソリューションを提示することが、営業マンに求められる重要なスキルといえるでしょう。お客様の潜在的なニーズを汲み取り、期待以上の価値を提供することがリフォーム営業の成功につながります。

ここでは、ヒヤリングしたことをどのように契約に結び付けるのかについて解説していきます。

ニーズに合わせたリフォームプランで共感を得る

ヒヤリングをもとに、お客様のニーズに合わせたリフォームプランを提案することで共感が得られます。お客様は「この営業マンは私の気持ちを理解してくれている」と感じるでしょう。

例えば、お客様が「家族が増えたので収納スペースを増やしたい」というニーズを持っている場合、単に「収納を増やすリフォームプランがあります」と提案するのではなく、「奥様の家事の負担を減らすために、リビングに大容量の壁面収納を設置してはいかがでしょうか。子供のおもちゃや教材もすっきり片付き、快適な空間を維持できます」といった具合に、お客様の生活シーンをイメージした提案をすると効果的です。

お客様のニーズに合わせたリフォームプランを提案するためには、豊富な商品知識とお客様の生活スタイルを想像する力が求められます。日頃から自社の商品ラインナップを熟知し、さまざまなリフォーム事例を学ぶことが大切です。

お客様の立場に立ち、共感を得られるリフォームプランを提案することで、信頼関係が深まり、契約獲得の可能性が高まります。

お客様の期待以上の価値を提供する

リフォーム営業で契約を獲得するためには、お客様の期待以上の価値を提供しなければなりません。ヒアリングを通じてお客様のニーズを深く理解し、それを超える提案をすることで、お客様の満足度は大きく高まります。

期待以上の価値を提供するために、以下のようなポイントを意識しましょう。

  • お客様の潜在的なニーズを掘り起こす
  • お客様の将来的なライフスタイルを見据える
  • 他社にはない独自の価値を打ち出す
  • お客様の感動を想像する

ヒアリングの際はお客様が表面的に語るニーズだけでなく、潜在的なニーズも汲み取ることが大切です。お客様自身も気づいていない、より深層にあるニーズを引き出すことで、期待以上の提案が可能になります。

リフォームは、お客様の長期的な生活の質を左右する重要な決断です。現在のニーズだけでなく、将来的なライフスタイルの変化も見据えた提案をすることで、お客様に長期的な満足を提供できます。

また他社と同じような提案では、期待以上の価値を提供することは難しいでしょう。自社の強みを活かし、他社にはない独自の価値を打ち出すことが重要です。例えば、独自の技術力や、きめ細やかなアフターサービスなどをアピールすることで、お客様の期待を超える価値を提供できます。

そして期待以上の価値を提供するためには、お客様の感動を想像することが大切です。リフォーム後の生活をイメージし、お客様がどのような喜びを感じるかを考えながら提案することで、より効果的なプレゼンテーションが可能になります。

期待以上の価値を提供することで、お客様との信頼関係は大きく深まります。リフォームによってお客様の生活がより豊かになる姿を想像し、そのための最適な提案をしていきましょう。

 

ヒアリング力を鍛える3つの方法

ヒアリング力は、営業活動において非常に重要なスキルですが、一朝一夕で身につくものではありません。継続的な訓練と学びが必要です。ここでは、ヒアリング力を鍛える3つの方法をご紹介します。

①ロールプレイングで質問力と傾聴力を磨く

ヒアリング力を鍛えるには、ロールプレイングが有効です。以下のステップで行います。

  1. 営業マン役、顧客役、オブザーバー役に分かれる
  2. 商談の流れに沿って会話を進める
  3. オブザーバー役からフィードバックをもらう
  4. 役割を交代して繰り返し行う

ロールプレイングを通じて自分自身の質問の仕方の弱点を把握し、改善点を見出すことができます。また顧客役を務めることで、営業マン役の聞き出し方の良し悪しを学べます。

ロールプレイングの一部始終を記録しておくことで後から振り返ることができ、更なる改善につなげられるでしょう。繰り返し行うことで、人前で聞き出す度胸も身につきます。

② 先輩営業に同行し、ヒアリングの技術を学ぶ

営業ヒアリングの「型」を学ぶことは、スキルアップの第一歩です。そのためには、先輩営業に同行し、実際のヒアリングの様子を観察することが効果的です。

  • 質問の仕方や順序
  • 顧客の反応に合わせた臨機応変な対応
  • 顧客との信頼関係の構築方法

上記のような生きたヒアリングの技術を学¥べます。先輩営業の手法を真似るだけでなく、そのねらいや効果を理解することが重要です。

 ③ お客様の反応を分析し、質問内容を改善する

ヒアリング力を高めるには、お客様の反応を細かく分析し、質問内容を改善していくことが欠かせません。

  • 質問に対するお客様の反応はどうだったか
  • 質問の意図がお客様に正しく伝わっていたか
  • お客様の反応から、潜在ニーズを引き出せたか

上記のようにさまざまな角度から分析します。お客様の反応が薄かった質問は、表現を工夫したり、質問の順序を変えたりと改善を試みます。

また、ヒアリングの成果を数値化することも重要です。成約率や顧客満足度の向上といった具体的な数字で、自身の成長を確認できます。数値化によって、改善すべき点も明確になります。

 

まとめ:リフォーム営業はヒアリング力が命

リフォーム営業で契約を獲得するためには、ヒアリング力が何よりも重要です。話し上手である必要はなく、むしろお客様の要望や不満に耳を傾け、本当のニーズを引き出すことが求められます。そのためには、質問力や傾聴力といったヒアリング力を磨き、お客様との信頼関係を築くことが不可欠です。

ヒアリングで得た情報をもとに、お客様の立場に立った提案をすることが契約につながります。ニーズに合わせたリフォームプランを提示し、潜在的な要望も汲み取りながら、期待以上の価値を提供することが重要です。

ヒアリング力は一朝一夕には身につきませんが、ロールプレイングや先輩営業への同行、お客様の反応の分析といった継続的な取り組みによって、着実に向上させることができます。リフォーム営業のプロとしてヒアリング力を武器に、お客様の心をつかむ提案を行い、契約獲得を目指しましょう。